| 潜入! 大隈講堂 時計塔
いつの時代も、変わらない鐘の音で早稲田の街に時を告げる大隈講堂の時計塔。改修工事の期間中はキャンパスツアーでの見学が中止されます。そこで今回時計塔を取材、皆さんにバーチャルツアーをお届けします。
大隈講堂の時計塔の高さは125尺(約38メートル)、地上7階に当たります。大隈重信が生前常々唱えていた人生125歳説に因んだ数字だといいます(人は摂生すれば
125歳まで生きると言う言葉)。ちなみに、2007年の創立125周年もこれに由来します。
聳え立つ塔に取りつけられた4つの時計は長針1メートル、短針80センチで直径2メートルをも超す巨大なもの。1階にある標準時計によって管理・作動され、標準時計の信号で自動的にハンマーが動き、30秒間鳴り続けます。動力源にはバッテリー室で充電した蓄電池を使用。夕方になると、自動的に豆電球が点き、朝になれば、電球が自動的に消えるようになっています。
時計塔の鐘は米国・ボルティモア市マクレン社からはるばるパナマ運河を越えて運ばれました。大小4つの鐘でハーモニーさせる方法は日本では最初のものだとか。鐘の音を鳴らす時間は8時、9時、12時、16時、20時と、1日6回(試験の時などは配慮して、鐘の音を止めることがあります)。ウエスト・ミンスター寺院のそれと同じハーモニーを奏でているのだといいます。
さて、早速大隈講堂の時計塔へ。夕方、16時の鐘に間に合うように出発しました。講堂に入ってすぐ、左手の階段を上っていきます。黄色いステンドグラスから洩れる光を背に大隈講堂の2階席最後尾まで来ると、今度は薄暗い狭い階段に変わります。やっとの思いで110段(地上5階)を昇りきると、時計室へ到着。薄暗い四面の壁にはそれぞれ直径2メートルを超す巨大な時計が取り付けられています。
時計室からさらに階段を上っていくと、屋上へ出るはしごに辿りつきます。天井から漏れる明かりを頼りに、一歩一歩足を運ばせ、いざ大隈講堂のてっぺんへ。やっとのことで昇った屋上から見渡す景色は見事。夕陽で色づく早稲田の街と、その先まで一望することができました。屋上のWを描いた凹凸の壁と大鐘の側面は薄黒く変わり、79年の歴史の重みを感じさせます。見上げれば、頭上に吊るされた巨大な貫禄のある
4つの鐘が圧巻です。
16時。仕掛け時計のようにハンマーが、ギィーと引っ張られました。瞬間、耳を押さえても溢れてしまうほどの重音が。ハンマーが鐘を叩く音までが聞きとれます。そして荘厳な含蓄のある音には4つの奥深いハーモニー。鐘の音色は早稲田の街へと響きわたりました。
最上階で受ける爽快な風を肌で確かめながらの貴重な体験。皆さんは創立当時から変わらないこの鐘の音をどんな思いで聞いているのでしょうか。
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